和菓子教室

自宅で和菓子教室を開く方法。~和菓子のプロが解説~

和菓子教室

自宅で和菓子教室を開きたい方向けのブログです。

本記事では、自宅で和菓子教室を開くには、「何から行えばいいのか」、「どんなことに気を付ければいいのか」などを解説します。

私は、京都和菓子の学校の校長をしているのですが、和菓子職人コースやインストラクターコースを受講された生徒さんの中で、自宅で和菓子教室を開く方法を何人もの方に教えてきました。

過去の経験や卒業生がどのようにして和菓子教室を開いたかなどの情報を織り交ぜながら、解説していきます。

どなたでも和菓子教室を始めることができます。

まず初めに、お知らせしたいのですが、和菓子教室を開くためには、免許や資格など必要ありません。

ご存じでしたか?

和菓子作りが趣味で、なんとなく人に教えたりして、いつの間にか教室を開いていたんなんて事がありますが、実は、何の資格もいらないんですよね。

和菓子教室は、どなたでも始められます。

とは言え、和菓子教室を自分のこれからの仕事にして行こうという方は、やはりそれなりの勉強をする必要があると思いますし、資格を持っている方がより良いと思います。

例えば、あなたが和菓子教室に通うんだったら、やはりしっかりと勉強された先生に教わる方が、いいですもんね。

資格や免許など持っていなくても、和菓子教室を開くことはできますが、和菓子作りの先生と言う立場になるのですから、しっかりと勉強してくださいね。

道具や設備について

和菓子教室を行う際には、道具や設備が必要となります。

しかし、決して高額な道具は必要なく、どちらかと言えば、自宅にあるような身近な道具があればいいと思います。

和菓子教室の場合は、生徒さんが自宅でも簡単に和菓子作りが出来るという事をお知らせするので、特別な道具や設備では必要なく、身近にあるもので行いましょう。

またどんな和菓子を作るかによって道具や設備が変わってきますが、これも基本的には、自宅であるもので代用することができます。

和菓子の道具は専門的で、お値段も高価なものあるので、必要であれば順番にそろえていくという感覚でいいと思います。

和菓子教室の場合、どんな和菓子を作るのかによって、変わってきますので、以下に例を上げておきますので、ご覧下さいね。

1、上生菓子の場合は、主に蒸し器やお鍋を使って生地やあんこを作ります。また細工道具なども必要になってきます。
2、餅や団子の場合は、蒸し器やステンレスボール、手鍋などでできます。
3、蒸し饅頭などの場合は、蒸し器やセパレートペーパーなどが必要となります。
4、どら焼きの場合は、ホットプレートやフライパンで代用できます。本格的に行う場合は、我々が使う銅板が必要になります。
5、羊羹のような流しもの場合は、流し方などを持っておくと良いでしょう。

上記をご覧いただくと、そんなに高額なものはありません。蒸し器がない場合は、レンジで代用することができますし

本格的な銅板を買う場合は、ガス式で10万円前後で販売されています。

和菓子の道具と言うよりかは、自宅を改装したり、テーブルやいすを購入されたりとそちらの方が高くつくかもしれませんね。

自分が先生と呼ばれる立場をよく理解する。

今からあなたは、自分が先生と言う立場となって、和菓子を教えるわけです。

そこで、ぜひ理解して頂きたいことを以下にまとめましたので、ご覧ください。

和菓子の技術が必要。資格があるとなお良い。

先ほど和菓子教室を開くには、許可や資格がなくても始められると言いました。

しかし、和菓子を教える技術がなければ教えることはできませんし、もしかすると生徒さんのほうが上手だったりします。

すると先生としてのあなたの立場がありません。また和菓子の本を見ながら独学で勉強したり、和菓子教室に行って学んでいるという方でも、素人の域を脱していません。

教える立場である先生なのですから、しっかりとした和菓子の基礎技術を身に着けておくべきです。

さもないと、せっかく集まった生徒さんはすぐに他の教室に行ってしまいます。

また、あなたが資格を持っていると、生徒さんが集まりやすくなります。しっかりと和菓子を勉強したという証拠が必要です。

今のうちに、和菓子を勉強し資格を取ることをおすすめ致します。ちなみに京都和菓子の学校では、カリキュラムをきちんとこなした方には、修了証書をお渡ししています。

この賞状をお教室に飾っているだけで、あなたを見る目が変わります。生徒さんも安心して楽しく和菓子を学ばれることでしょう。

教えるという事が好きである。

先生と呼ばれる職業ですので、やはり教えるという事が好きな方が向いているでしょう。

生徒さんの中には、いろんな方がいらっしゃいます。丁寧にわかりやすく教える必要があります。

はじめは、お友達やご近所の方などにお声をかけて、まずは練習されることをおすすめします。

すると人前で、話すことに慣れてきますし、段取りや説明の仕方など問題点も見つかるでしょう。

開業される前に、何回か練習してみてくださいね。

カリキュラムを考える

生徒の皆さんは、あなたの教室に入れば、どんな和菓子を教えてくれるのか楽しみにしています。

またあなたから学ぶことで、子供と一緒に作ったり、会社に持って行ったりと想像されているかもしれません。

それを裏切らないカリキュラムが必要となります。和菓子は、四季折々作るものが変わります。

どんな和菓子を選ぶかは、とても重要な作業になります。簡単なものばかりでは、面白くありませんから、時には、少し本格的なものまで作る必要があります。

いつも楽しみに来ていただけるようなカリキュラムが必要となります。

生徒を集める

いきなりチラシを配り宣伝されることがよくありますが、私はお勧めしません。

まずは、少人数制であなたがしっかりと教えられるようになってから、生徒を募集すればいいのです。

いきなりたくさんの人が来ると、上手く行かない事が多いです。私の生徒さんも何人か失敗されてたようです。

初めは、2~3名で十分だと思います。まずは慣れることです。そして2~3名の生徒さんを喜ばせることです。

すると口コミで、いくらでも生徒さんは増えます。まずは、少人数で行う事をおすすめします。

さあ、準備を始めましょう!

今回は、自宅で和菓子教室の開き方とコツをお教えしました。

和菓子教室を開くのに、許可や資格は必要ありませんし、開業資金も安く済むでしょう。

しかしながら、教室を開くというのは、人気商売という部分もありますので、お客様が楽しめるカリキュラム作りや教え方が必要になるでしょう。

また和菓子の先生になるわけですから、和菓子の基礎技術はしっかりと学び、自信をもって教えられるように、頑張ってくださいね。

ご質問等がございましたら、お気軽にコメント欄にどうぞ。

京都和菓子の学校

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コロナ禍における「応援キャンペーン」2022年7月31日まで

コロナ禍でも、和菓子作りをこれからの自分の仕事にして行こうというあなたへ。

京都和菓子の学校では、少しでも応援をさせて頂く事になりました。

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