自宅で和菓子教室を開きたい方向けのブログです。
本記事では、自宅で和菓子教室を開く際に、もっとも重要なカリキュラム作りについて解説します。
私が運営している、京都和菓子の学校で、受講された方々にご紹介している内容で、成功されている情報も含めながら、解説していきます。
自宅で、和菓子教室を開く時に、最も大切なこと。
それは、年間を通したカリキュラム作りです。
例えば、お客さんはこのようなことを考えています。
どんな和菓子が作れるのかな?
季節ごとに何を作るのか知りたいなぁ。
むずかしくないかなぁ。
お客さんは、せっかく和菓子教室に通うので、出来れば色んな種類の和菓子を作りたいと思っています。
なので、あなたの和菓子教室では、いろんなジャンルの和菓子を、四季折々作ることが出来るという、カリキュラムを示す必要があるのです。
そのためには、市場調査が必要です。
他の和菓子教室を調べる。または体験する。
まず、市場調査で大切なことは、
などを調べます。
この市場調査は簡単で、ネットで検索すればすぐにわかりますよね。また色んな和菓子教室のホームページを見ることで、その教室の雰囲気などもわかってきます。
もしあなたが、気に入った和菓子教室があればチェックしておきます。大切なことは、他の和菓子教室を色々調べて、特徴を書き出すことです。
またお試し体験などあれば、実際に行ってみることです。
すると、どんな所でやっているのか、自宅であればどれくらいの広さでやっているのか、設備はどのようにされているのか、生徒は何人ぐらいか、などがよくわかります。
そして、あなたが疑問に思っていることなどを質問してみたり、パンフレットなどがあればもらってきます。
このように、まずは実際に他店に行ってみることです。 あなたにとって得るものはとても大きいと思います。
和菓子の種類を把握する。
和菓子と一言で言っても、たくさんの種類があります。
1、上生菓子(京菓子)・・・練り切りやこなし、きんとんなどお抹茶のお茶うけに出すような華やかな和菓子。
2、朝生菓子・・・朝作ってその日の賞味期限のようなみずみずしい和菓子(餅類、団子類など)
3、どら焼き・・・栗どら焼きや生クリームを挟んだどら焼きなど
4、蒸し饅頭・・・蒸気で蒸しあげて作る。温泉饅頭が代表的。
5、流しもの・・・水ようかんや金錦(きんぎょく)のような型に流して冷やし固めるもの。
6、あん炊き・・・粒あん、こしあん、味付けあんなど
和菓子教室で教えるのであれば、上記の和菓子が主になると思います。四季折々それぞれ変化ますので、かなりの種類を作ることができます。
これらの中から、お客様が魅力的だと思う、作ってみたい和菓子を選ぶ必要があります。
まずは、マネをすることから始めます。
競合店を調べていくと、どんな種類の和菓子が、カリキュラムに入っているのか、わかってくると思います。
そして、いくつかの和菓子教室を比較すると、同じ種類の和菓子を教えている事が分かります。
それは、お客様の要望が高い和菓子だという事ですので、あなたもその和菓子をカリキュラムに入れると良いでしょう。
いわゆる他店を参考にする訳ですね。参考にするといっても、まったく同じデザインの和菓子を作るわけではなく、お客様に人気のあるジャンルを参考にするという事です。
例えば、他店では豆大福がカリキュラムに入っているとすれば、あなたはよもぎ大福にすればいいですし、イチゴ大福も作ればいいと思います。
イチゴ大福などは、どこの和菓子教室でも春のカリキュラムの中に入っています。あくまでも、人気のジャンルをマネするという事です。
また、ご家族、お友達にも意見を聞いてみたり、あなた自身が作ってみたいと思うものも、カリキュラムに入れます。比較的簡単に作れるものと、少し難しい物との組み合わせが良いでしょう。
四季(春夏秋冬)でアイテムを考える
和菓子は、季節感を表すものです。カリキュラムを考えるときは、四季で考えます。
例えば、春(3月~5月)であれば、ひな祭り、お彼岸、桜、端午の節句などのイベントがあります。これらを題材として和菓子を考えます。
これらもネットで検索すれば色々出てきます。
また地元ならではのお祭りや、慣習などを題材にするのも良いでしょう。
和菓子は、その地域ならではのものも多く、その歴史なども教えてあげると、お客様も大変喜ばれることでしょう。
実際にやってみます。
ある程度カリキュラムが出来れば、家族や友達などに参加してもらい、実際に和菓子教室を行ってみます。
あなたが考えたアイテムを、実際に教えてみると、上手にできなかったり、説明が難しかったりして、思いのほか上手く行かない場合が多々あります。
そんな時は、デザインを変更したり、説明の方法を変えて修正していきます。
ここでの注意点は、楽しく作っていただくことです。
決して、和菓子職人を目指しているわけではないので、楽しく作って頂けるように工夫します。
見たことある、知っている和菓子でも、作ったことがなければお客様にとって新鮮です。
ありきたりかなと思って凝りすぎると逆効果かもしれません。実際にやってみて意見を聞きましょう。
あなた自身も楽しい和菓子教室に
今日は、和菓子教室を開くときに、一番大切なカリキュラムについてご説明しました。
漠然と考えても一向に決まりません。まずは、他店の和菓子教室を調べてみること。どんなふうにしているのか見に行ってみること。
そしてマネをしてみることです。
例があるとやりやすい物です。他店を例として、自分だったらこのようにやってみよう、という具合に変更していけばいいのです。
カリキュラムが大まかにできれば、まずは試してみることです。やってみると良い点、改善点が見つかるはずです。
お客様を楽しませるカリキュラムも必要ですが、教えるあなたが楽しくないと、和菓子教室自体が楽しくありません。
是非あなた独自の和菓子教室を作り上げてくださいね。
ご質問のある方は、下のコメント欄からお願いいたします。
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